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時効にご注意を

-塚本ブログ , ■弁護士ブログ

2017.04.26

最近,立て続けに時効にかかわる問題に携わったので,今回は時効についてお話ししようと思います。

 

法的に誰かに何かを請求しようとするとき,まず最初に考えなければならないのが消滅時効です。

例えば,友人からお金を借りたとき定められた返済日から10年で消滅時効にかかります(民法166条)。

同じ借金でも,消費者金融や銀行から借りた場合には,5年で時効となります(商法522条)。

さらに,消費者金融や銀行ではなく,信用金庫から借りた場合には,10年で時効となります(最判昭和63.10.18)。

同じ信用金庫から借りた場合でも,会社や個人事業主が事業資金を借りた場合には,5年で時効となります(商法522条)。

一口に借金といっても,当事者によって時効期間が違います。

 

また,個人間の借金は上述のとおり10年の時効ですが,同じ個人間の債権でもその種類により消滅時効は異なります。

例えば,月極め駐車場の賃料の消滅時効は5年(民法169条)です。

請負工事代金の時効は3年(170条2号)。

飲食代1年(174条4号)。

ちなみに,弁護士報酬事件終了時から2年とされています(172条1項)。

 

さらに,同じ交通事故による損害賠償でも,次のように時効の起算点が異なります。

通常の物損事故であれば,「事故発生日から」3年(民法724条)。

当て逃げされてしばらく相手が分からなかった場合は,「加害者が判明した時から」3年

交通事故で後遺症が残った場合「症状固定日から」3年

死亡事故であれば,「死亡時から」3年

 

他にも,そもそも消滅時効にかからない権利があったり,時効の中断事由があったり,気づかないうちに時効による利益を放棄していたりと,時効はとかく複雑です。

「時効かな?」と思った場合でも,まずは専門家に確認をとってみることをお勧めします。

 

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