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日本対ポーランド戦に思うこと

-塚本ブログ , ■弁護士ブログ

2018.07.06

弁護士の塚本です。

サッカーワールドカップ予選の日本対ポーランド戦で,日本が0対1で負けているにもかかわらず,セネガルにフェアプレーポイント差で上回り決勝トーナメント進出を果たすため,後半残り15分くらいの間,積極的な攻撃を仕掛けなかったことが賛否を呼びました。

スポーツマンシップや,プロスポーツとしての価値という観点からは,コロンビア対セネガル戦の結果に運命を委ねるべきではなく,自力で勝ち点を取りに行き,決勝トーナメント進出を決めるべきですし,意図的に退屈な試合をするべきではないという考えには大いに賛同するところです。

 

一方,自分の業務に置き換えた場合には日本の戦略には共感するところがあります。

依頼を受けた事件が全て依頼人に一方的に有利というわけではなく,むしろ,苦しい防衛戦を強いられることもよくあります。
例えば,貸金500万円の返還請求をされていて,こちらの主張としては全て返したというものの,貸し主はこれを否定し,返済の客観的な証拠がない場合,このままでは裁判をしても500万円の請求が認められる可能性が高いです。

こうした場合には,もちろん,こちらに有利な証拠の収集にも全力を尽くしますが,同時にうまい負け方,つまり500万の請求に対していかに低い支払金額で示談することができるか,分割の方法はないかなども考えなければなりません。
もし,依頼者が500万円を一括でというのであれば破綻してしまう一方,250万円を5万円ずつ分割でならなんとか破綻せずに済むというのであれば,なおさらうまい負け方をしなければならない必要性は高まります。

目の前の試合に勝つ,そのための戦術はもちろん大事ですが,決勝トーナメント進出を最大の目標にしている場合,これを実現するために,確率的に最も高い0対1でうまく負けるという戦略は,負けられない戦いに負けないという点では賞賛されるべきではないかなと思います。

 

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