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相続させる遺言と代襲相続人(最高裁H23.2.22第三小法廷判決)

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2011.03.06

桑原です。
先日、表題に関する最高裁判決が出ましたね。

判旨を引用します。
 「相続させる」旨の遺言は,当該遺言により遺産を相続させるものとされた推定相続人が遺言者の死亡以前に死亡した場合には,当該「相続させる」旨の遺言に係る条項と遺言書の他の記載との関係,遺言書作成当時の事情及び遺言者の置かれていた状況などから,遺言者が,上記の場合には,当該推定相続人の代襲者その他の者に遺産を相続させる旨の意思を有していたとみるべき特段の事情のない限り,その効力を生ずることはないと解するのが相当である。」

 

要するに、おじいちゃんが遺言書を書いて、「遺産のすべてを子供達の一人に相続させる。」と書いていたけれども、その子供が先に亡くなっていたという場合、原則として、その遺言書は無効となります(相続を受ける子供が死亡しているから)。
万が一子供が先に死亡した場合に、子供の子(おじいちゃんから見て孫)に相続させることが伺われる事情が立証できれば、孫が遺言書によって相続財産を取得できますが、裁判所がよく使うこの「特段の事情のない限り」という表現は、ハードルが結構高いので、難しいところです。

 

遺言書を作成する際には、ありとあらゆる事態を想定して書いておかないと、遺言する人の本来の意思を、遺言書が実現してくれない場合があるんですね。
遺言書を作成される際は、専門家である弁護士に、事前にご相談いただくことをおすすめします。

桑原法律事務所では、相続問題のご相談は初回30分 相談料無料にて承っております。

 

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