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支部交流集会

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2010.01.23

 本日、福岡県弁護士会館にて、
九州地区の裁判所支部(佐賀県で言えば、武雄支部と唐津支部)の
管内で活動している弁護士達の意見交換の集会がありました。

 弁護士達も裁判官達も、
全国的には東京集中、九州では福岡集中、
各県でも県庁所在地集中という現実がある中で、
いわゆる過疎地と言われる地域で活動してきた弁護士達が、
今回初めて県を超えて集結しました。

 過疎地での弁護士達の意見はおおむね一致するところであり、
刑事でも民事でも、
とかく本庁所在地まで移動しなければならないことが多く負担であるとか、
支部の裁判官の数が絶対的に不足しているので、
期日が入りにくかったり、
迅速な審理をしてくれなかったりすることが多い、
といった意見が数多く出されていました。

 私が1998年に武雄で開業したときには、
佐賀県内には武雄支部に2人(私を含めて)、
唐津支部に4人弁護士がいるのみであり、
残り20数名の弁護士達はすべて佐賀市で仕事をしていました
(その佐賀市の20数名というのも、実は非常に少ないのですが)。

 その後、武雄支部では年々順調に人が増え続け、
現在では武雄支部管内に弁護士が10名います(佐賀県全体では約70名)。

 他方、武雄支部の裁判官は、
1998年も今現在も、常駐している裁判官は1人であり、
弁護士数の激増にかかわらず、全く増えていません
(若干非常勤の裁判官が、填補で来るようにはなりましたが)。

 これは、これまでの司法制度改革論議において、
弁護士だけを激増させる(従前500人→3000人の合格者)ことが決められたのに対し、
同時に増やしていくべき裁判官を増やすことが決められなかったことが、
今に尾を引いているといえます。

 1998年~2006年までの武雄支部の民事事件数は、
年間90件~150件ほどで推移してきました。
 その後、2007年に300件を突破し、
2008年には500件を突破、
2009年も550件を突破しているようです。

 これほど多くの民事事件を、
裁判官1,2名で慎重かつ迅速に処理しきれるはずがありません。
かつ、武雄支部の裁判官は破産や家事や強制執行事件など、
本庁であれば複数の裁判官で分担してやっていることを、
一手に引き受けており、
地裁の民事事件数の多さだけでは計りきれない負担もかかっています。

 やはり弁護士が10名も登録している大きな支部になってきたのですから、
裁判官をもっともっと増やさなければならないのではないでしょうか。
 そのためには、その地域で活動している支部の弁護士から、
いろいろと発信していかねばならないということを痛感させられました。

 とまあ、まじめなことばかり書いてしまいましたが、
意見交換会で一番盛り上がったのは、
ひどい裁判官が支部に来てしまって逃れられない弁護士達の苦労話でした。

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