弁護士ブログ

司法修習生の給費制シンポジウム・in佐賀part3(弁護士の平均年収)

■弁護士ブログ , 弁護士会

2011.07.28

 前回の司法修習生の給費制シンポジウム・in佐賀part2(給費制の意義)に引き続き,投稿します。

 司法修習生に給費制を維持する必要がない,と言う論者は,
弁護士は高給取りだから,1年間くらい貸与制にしても,大した問題ではない,
と言っています。

 先日も,あるアンケート結果をもとに,弁護士の収入が高いという報道がなされていました。

 確かに,このようなアンケート結果上の数値だけをメディアが報道し,
弁護士は数年でものすごい高所得者になれると決めつけて,
司法修習生の給与をなくしても,
弁護士になったらすぐに取り戻せる,という結論に結び付けることは,
分かりやすい,ので,ついつい飛びつきたくなるんだろうな,と思います。

 しかし,この統計資料をそのまま現在の弁護士の姿,今後の弁護士の姿と捉えることは,
完璧に間違っています。

 ① まず,このアンケート自体,回答率13%に過ぎないこと(高額所得弁護士がより多く回答している模様)。
 ② このアンケートにおいて,弁護士の平均年収は確かに1000万円を超えているが,
   それは,5000万や1億を超えているような弁護士が回答しているためで,
  いわゆる中間値は900万円代であること。
 ③ ここ2,3年は,弁護士業界に過払いバブルというものがあり,
   所得の大部分が,過払いバブルによってもたらされている弁護士が圧倒的に多いこと。
    つまり,例えば3年後にアンケートを取ったら,所得は単純に,半額とかそれ以下となっている可能性が高いのです。

 このような事情は当然報道せずに,上記のような「弁護士=高所得」という部分だけ報道するメディア。

 冷静かつ公正な報道をしてくれているとは,思えません。

 特定のイデオロギーに基づいて,一定の方向に世論を誘導しようとしているのが,ありありです。
 が,業界の実情を知らない一般の方々は,このような報道を真に受けてしまうんでしょうねぇ。
 
  

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