交通事故被害者専門サイト

弁護士コラム

Column

交通事故

2021/10/28

むちうちとは?治療方法や治療期間は?

むちうちとは

むちうちとは、交通事故などの衝撃によって、頭や脊柱が鞭(むち)のようにしなることで、神経、筋肉、靱帯などに生じてしまう損傷のことをいいます。

むちうちの診断名(傷病名)としては、

  • 外傷性頚部症候群
  • 頸椎捻挫
  • 腰椎捻挫
  • 頚部捻挫
  • 頚部挫傷
  • 頚椎神経根症
  • バレーリュー症候群

など様々です。

むちうちの治療方法

むちうちの代表的な治療方法としては、次のものがあります。

(1)安静

事故直後の急性期には安静にすることが必要と言われることが多いですが、一定程度痛みが治まった後には、日常生活に戻り、適度な運動、痛みについての馴化(順応)等を図っていくことが重要とも言われています。

(2)理学療法

頚椎牽引・温熱療法・電気療法などの物理療法や、リハビリ等の運動療法による治療です。

(3)薬物治療

症状に応じて、痛み止め薬などの薬物療法が行われることがあります。

(4)神経ブロック治療

疼痛が強い場合や、なかなか治らない場合などに、神経ブロック注射などにより、神経系統の伝達を遮断することで痛みを遮断する治療が行われることがあります。

むちうちの平均的な治療期間は?

むちうち損傷の平均的な治療期間はどれくらいなのでしょうか?

結論としては、一概には言えません。

症状の軽い人だと、数日違和感を感じた後は、全く違和感を感じないために病院に行かずに治ってしまう方もいれば、3か月、6か月、1年、2年と、半ば永遠に症状を訴えられる方もいます。事故自体の衝撃の大きさ、被害者の年齢・骨格や筋肉のつき方、被害感情の大きさなどによって、変わってくるようです。

また、自賠責保険では120万円を超えるまでは治療費や各種損害が形式的な計算で出してもらえるのと、損害額の算定が基本的に治療日数屋治療期間を元に計算されるため、120万円に達するまで、あるいは損害額の増大を目指して、意識的に・故意的に治療を続けるというような事態も、実際におこなわれているようです。

被害を受けた者としては、我慢して治療に行かなかったり、早々に治療を打ち切ったりすることで、適正な賠償額が得られなくなる事態は避けるべきです。
一方で、不必要に多数回かつ長期間の通院を続け、加害者(保険会社)側から詐病だ、過剰診療だ、などといわれないように、注意しなければなりません。

首に外傷がなくても痛い場合はむちうち症の可能性も…

Q. 交通事故にあいました。外傷はありませんが首と腰が痛いです。

交通事故にあいました。外傷はありませんが、首と腰が痛いです。医師はたいしたことはないと言うのですが、通常どおりの生活に戻るべきですか?

A. 首に外傷がないということであれば、むちうち症が考えられます。

むちうち症というものは、そもそもレントゲン等で撮影したとしても異常が見受けられない場合が多いです。しかし、ご自身の痛みが治まるまでは、きちんと病院で治療を受けるべきと考えます。

その後、むちうち症であったとしても後遺障害の請求ができますので、まずはきちんと通院することが大切です。

むちうちなどの交通事故被害のご相談は弁護士へ

交通事故でお悩みの方、ご不安な方は、お気軽に当事務所までご相談ください。交通事故のご相談は、初回30分無料にて承っております。

 

交通事故のご相談は、弁護士法人桑原法律事務所へ

最初にご相談いただくときから
問題が解決するまで、
依頼者様の高い満足度をお約束します。

そのために、私たちは、
専門性(強さ)× 接遇・対応力(優しさ)の
両面を高める努力をしています。

依頼者満足度94.3% 相談対応実績1万4千件以上