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自動車保険について①(人身傷害保険)

-力丸ブログ , ■弁護士ブログ

2015.08.20

2015年8月16日夜、東京JR池袋駅近くの歩道に乗用車が突っ込み,5人が死傷した事故がニュースとなりました。
凄惨悪質な交通事故が後を絶ちません。

しかし一方で,交通事故は,いつ加害者側になってしまうか分からない,という危険も内包しています。

事故を起こせば,怪我人の救助,110番などの措置をとるべきことなどは,法律以前の問題として当然のことです。
そして,法律的な損害賠償の話をすると,事故を起こした場合,相手側の損害,自分自身の損害が発生し,それぞれ過失割合に応じて金銭にて填補されます。

どんなに大きな怪我をしても(たとえ死亡事故であっても),自身にも過失がある場合,その過失割合分については,賠償されませんので,注意が必要です。

冒頭のニュースとなった事故では,歩行者側の過失は全く認められないケースですが,例えば,自身の過失割合が6割あり,自身の損害額が3000万円であるケースでは,相手側の対人賠償保険からは4割分の1200万円しか支払われないことになります。
しかし,自身の保険に「人身傷害保険」を付けておけば,それを使用して,過失割合に関係なく人身損害の填補することができます。
上記の例では,残1800万円の損害についても,填補することが可能となります。

万一に備えて,自身の保険には「人身傷害保険」を付けておくことをお勧めします(=保険会社により名称が異なり,「人身傷害補償特約」,「人身傷害特約」などと言うこともあります)。
人身傷害保険については,次の情報を知っておくと良いでしょう。

●自損事故で怪我をしたときにも使える
●ひき逃げ事故で相手が分からないケース,相手が保険未加入等で現実にお金を払えないようなケースでも使える(なお,これらのケースでは,政府保障事業という制度も利用できます)
●契約者のご家族も使えることがある
●契約車の事故でなくても(他人の車に乗車中の事故や,歩行中の事故でも)使えることがある

契約内容は,各種保険会社やサービスの選び方等によって異なりますので,さらに気になる方は,自身の契約内容(約款)を確認し,保険会社・保険代理店や各専門家に相談されてみて下さい。

弁護士 力丸

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