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司法修習と給費制維持を求める決議

■弁護士ブログ , 弁護士会

2010.05.23

杉山です。

5月21日,佐賀県弁護士会定期総会において,司法修習生の給費制維持を求める決議案が可決されました。

どういう意味があるのか,ピンと来ない人も多いと思います。
司法試験に合格したら,いきなり裁判官,検察官,弁護士になるのではなく,必ず司法修習生という研修期間を経ます。
その研修の間は,研修医の場合と同じように,国から給与(修習資金)が給付され,それ故に研修に専念できるようになっています。

しかし,平成22年11月をもって,この「給費制」が廃止され,代わりに「貸与制」となります。
修習資金を給付するのではなく,貸し付けるのです。
直接的には,司法修習生が困ります。
「給料をもらえない」,「借金が増える」のですから。

ところが,影響は司法修習生にとどまりません。
事態は深刻です。
経済的に余裕がないけど有能だという人が法曹になれません。
仮に弁護士になったとしても,「お金にならない仕事」はやりません。
弁護士の公益的意義が損なわれます。
一般市民や守るべき対象である弱者が相手にされなくなってしまうかもしれません。
お金を持っている富裕層の権利だけが守られてしまうかもしれません。

少し極端な言い方をしましたが,給費制廃止の影響は,国民の生活に直結しかねない問題です。
決して,弁護士だから言っているというのではなく,この問題を知らない市民にも関係があることなのです。

このブログを見て,少しでも問題意識を持っていただけたら幸いです。

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