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COLUMN

弁護士・スタッフブログ / コラム

2017.12.25 / 桑原ブログ

神奈川県 東名高速道路の夫婦死亡事故について

神奈川県の東名高速道路で今年6月、追越車線に停止したワゴン車が大型トラックに追突されて夫婦が死亡した事故で、10月31日、被疑者の男性(25)が、自動車運転処罰法第2条の危険運転致死罪等で起訴されました。

 

上記事件ですが、高速道路上に両車両とも約3分間停止した状態だったことや、被疑者が追突事故発生時に車外にいたことから、危険運転致死罪の要件である「(割り込みや煽りといった危険な)運転行為によって、人を死亡させた」とは言えないのではないか、被疑者の危険な運転行為と、死亡の結果に因果関係がないのではないか、が問題となる訳です。

仮に、運転行為による死亡と評価できなければ、危険運転致死罪はおろか、過失運転致死罪すらも適用されません。
危険運転致死罪では最大20年以下の懲役刑が、過失運転致死罪でも最大7年以下の懲役刑が科せますが、これらが適用されなければ、煽り行為や割り込み行為は、車間距離不保持義務違反(道交法26条)等で、3月以下の懲役又は5万円以下の罰金となってしまいます。

 

法律家の常識としては、運転行為が終了してしばらく経過した後の事故なので適用は難しいと考えますが、国民感情としては、繰り返し同種の悪質行為を繰り返していた被疑者に対し、可能な限りの厳罰をという思いもあるでしょうから、今後行われる裁判員裁判において、参加した市民裁判員らがいかなる判断を下すのか、注目されるところです。

一般に、有罪とされる確信が99%持てない限り、起訴を見送ると言われる検察官ですが、今回は、国民感情も背景に、勇気あるチャレンジをしたと評価できるでしょう。

 

今回の検察官の業界常識を超えた判断は、我々弁護士業界でも、常にそのようなチャレンジ精神が求められるところです。チャレンジが成功すればそこに新判例が形成され世の中が変わっていきますし、失敗したとしても別の形でチャレンジをしたという体験自体が生きてきます。

皆様の会社や部署においても、業界、社内常識を超えて活動したところに、新たな成功要因が見つけられるはずですので、常識にとらわれないチャレンジ精神を、社内に育みましょう。

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