公開日:2020.05.13
新型コロナウイルス感染症対策専門家会議のバランスの悪さ
桑原ブログ
疫学(感染症)のプロで主に構成されている専門家会議の危うさが指摘され、尾身副座長からも経済の専門家を入れるべきとの発信が行われて既に1週間以上経過していますが、一向にその点についての政府からの具体的な発信や方向性が示されませんね。
コロナ対策においては、主に、①医療崩壊による死者数と、②経済崩壊による(自殺や病死の増加等の)死者数とを予測し、比較しながら対処していくことを基本的な戦略方針とすべきですが、相変わらずその点が明確になりません。
上記戦略を実現するためには、危機管理、経済学、精神医学、統計学、教育学などの専門家のほか、今の政府の発信の拙さを見るにつけ、リーダーシップやマネジメント、マーケティングやプレゼンテーションの専門家等、バランスの良い専門家配置を実践すべきですが、果たして、かかる本当の意味でバランスの良い、総合力のあるコロナ対策チームは、いつ立ち上がるのでしょうか?
(追伸)経済学の専門家を新たに加えるとの報道がありました。これはこれで、一歩前進と評価すべきなのでしょうが、言われたから言われたとおりの人を入れただけ、主体性をもって戦略的に考えていないように映ってしまいます。
弁護士 桑原