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COLUMN

弁護士のコラム

公開日:2023.05.29

紛争解決と真因特定の大切さ

桑原ブログ

非常に暑苦しさを感じる週とそれに慣れて薄着で出かけると思わず寒気を感じる週が繰り返された4月でしたね。気候の変化は体調を崩しやすいので、皆様、お気を付けください。

さて、私たち弁護士の仕事の中心は、発生してしまった紛争の解決にあります。医師の仕事の中心が、発病や怪我という事象に対して医学的に対処していくのと同様、紛争に対して法律を武器に適切に対処し解決を目指していく仕事と言えます。

経験不十分な弁護士ですと、当該紛争に対処するための法的知識が不十分なため、一般的な弁護士が行うべき対処ができず、本来のあるべき紛争解決の姿に到達できないこともある訳ですが、逆に業界内で評価の高い専門的な弁護士ですと、一般的な弁護士では到達困難な打ち手で対処し、クライアント満足度の高い成果を実現する場合もある訳です。

弁護士自身のリソースも限られていますので、幅広い法分野に精通しようとすると個別の法分野をさらに深掘って専門特化していくことが困難となります。他方で、特定の法分野にリソースを集中すれば専門特化は実現しやすいですが、幅広い視点からの法的解決は困難となります。何事もバランスが大事であり、私自身も広さと深さのバランスを意識しながら日々研鑽を積み、事務所メンバーにも奨励しているところです。

幅広さという視点で言えば、「法的に解決する」という視点をいったん捨てて、クライアントの真なるニーズに向き合う意識も大切です。どうしても、我々弁護士は、法律や判例に引き寄せて考えがちなところがあります。しかし、クライアントが紛争に巻き込まれてしまった真因を突き止めて、当該真因となった事象を改善することで、自然と紛争が解決していくこともあり得ます。クライアントにとっては、目の前に見えている紛争という事象に対して、専門家に頼んで対処療法的に解決してもらっても、真因を把握できていなければ、再び次の紛争に巻き込まれてしまう可能性が高い訳です。

であれば、まずはクライアントとともに紛争の真因を特定し、その真因を除去・解決していく活動にこそ価値があるように思います。
①かかる真因の把握とこれを除去・解決していく活動と、②弁護士が対処療法として法律や裁判所を駆使して紛争を解決していく活動は、同時に成り立ちうるものです。しかし、どうしても私たちは②に寄った活動をしがちですので、常に①を意識して活動することをまずは事務所全体で取り組んで、いずれはそのような活動自体が業界全体で標準化されるような未来を目指していきたいと思います。

ご相談から解決まで、
高い満足度をお約束。

ご相談から解決まで、高い満足度をお約束。

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そのために、私たちは、専門性・交渉力(強さ)×接遇・対応力(優しさ)の両面を高める努力をしています。