MENU
お問合せ

COLUMN

弁護士・スタッフブログ / コラム

2012.05.13 / 桑原ブログ

義務履行地って,分かりにくいPart1

前回の「管轄」で登場した,「義務履行地」という概念。
言葉自体が法律的で難しいので,改めて解説しよう。

義務履行地とは,どの場所で約束を果たすべきか,という問題である。

例えば,秋田県に住むAが,青森県の農地で栽培しているある一本の木に実っているリンゴ100個を,佐賀県在住のBに,1万円で販売する契約を締結した。しかし,リンゴをどこで引き渡すのかを,契約で決めなかった。
Q:この場合,リンゴをどこで渡すべきだろうか?

① 売った農家Aが住む秋田でしょう
② 買ったお客Bが住む佐賀でしょう
③ リンゴが実っていた青森でしょう
④ 双方の交通の便を取って,東京でしょう

・・・・・

正解は,③

民法484条によると,「特定物の引渡しは債権発生の時にその物が存在した場所において」弁済をしなければならない,と規定されている。
ここでいう「特定物」とは,「ある一本の木に実っているリンゴ100個」のこと。
「債権」とは,リンゴ引渡請求権のこと。佐賀のお客Bは,秋田の農家Aに対し,リンゴ100個の引渡請求権を有している。
「物が存在した場所」とは,リンゴが実っていた,青森県の農地,ということになる。
つまり,「ある一本の木に実っているリンゴの引渡しは,リンゴ引渡請求権発生の時に,そのリンゴが存在していた,青森県の農地において」弁済をしなければならない。
ということで,正解は,①の青森県。

義務履行地って,分かりにくいPart2

へと続く

ご相談から解決まで、
高い満足度をお約束。

ご相談から解決まで、高い満足度をお約束。

最初にご相談いただくときから、問題が解決するまで、依頼者様の高い満足度をお約束します。
そのために、私たちは、専門性・交渉力(強さ)×接遇・対応力(優しさ)の両面を高める努力をしています。