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COLUMN

弁護士・スタッフブログ / コラム

2012.08.07 / 桑原ブログ

民法を理解しよう・・・意思表示とは

みなさん,「意思表示」という言葉を聞いたことがあるだろうか?
「意志」表示ではなく,「意思」表示。
日常用語では,「意志」という漢字を思い浮かべる人が多いだろうが,「イシヒョウジ」と言えば「意思表示」と漢字表記する。

民法を含むすべての私法の基本中の基本の概念なのだが,一般的には全く知られていない法律用語ではないだろうか。

では,「契約」という言葉なら,聞いたことがあるだろうか?
これなら,企業社会で一般的に行われている行為である。

ただ,「契約」というと,難しいことをやっている人たちの行為と思う人も多いだろう。

しかし,実際には一般の方々も,日々契約をしていることに気付いているだろうか?

AさんがB書店で,代金500円で本を買った。これは,立派な売買契約(民法555条)。

「契約」を法的に定義づけすると,ある一定の法律効果を発生させるために,複数の当事者間において,「意思表示」が合致すること。

先の売買契約であれば,Aさんが本を手に持って,レジに並んで,B書店の店員さんに本を差し出す行為が,売買契約申込の意思表示であり,B書店の店員さんがこれを受け取って,「代金500円をお支払いください。」と意思を表示する行為が,売買契約承諾の意思表示ということになる。

Aさんの本を買いたいとの意思を表示する行動と,B書店の代金500円を払ってほしいとの意思を表示する発言とが,それぞれ合致することで,売買契約が成立するのだ。

既に,「意思を表示する」という用語を連発しているが,売買契約においては,買いたいと売りたいとの双方の意思表示が合致しているので,売買契約が成立している,ということが分かるだろうか?

意思表示は,B書店の店員さんのように,具体的に発言することによって,表示されることもある。
しかし,言葉を発さなくても,Aさんのように,本を持ってレジに並び,カウンターで本を店員に差し出すその行為自体によって,表示されることもある訳だ。

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