案件種別

遺産相続・高齢者問題企業法務
自社株式の相続

【 Q 】

株式会社を経営しています。株式の50%を保有する父が亡くなった場合,相続人である専業主婦の母(25%の株式を保有),私(25%の株式を保有)と経営にタッチしていない弟でどのように相続するのがいいのでしょうか?

【 A 】

家族経営的な会社では,特に経営を引き継ぐ方が株式を保有しておくことが,経営の安定に資することになるでしょう。

遺言がない場合,株式は相続人の共有となる

まず,前提として,遺言がない場合,遺産分割が完了するまで,父の保有していた株式50%は相続人の共有となります(法定相続分に従い当然に分割されるものではないことに注意が必要です)。

共有状態の株式の権利行使は持分割合に従い決定されますので,50%の株式の株式について,お母さんと弟の意向が強く反映されてしまいます。その結果,株主総会での相談者の発言力が奪われ,経営が不安定化する危険があります。

また,遺産分割後に他の相続人が株式を取得した場合にも,その保有比率により,同じような危険が生じ得ます。

遺言書作成のすすめ

相談者が株式を相続するためには,父に,「株式は全て相談者に相続させる」旨の遺言を作成してもらうことが確実かつ適切な解決方法となるでしょう。

また,遺言を作成してもらえなかった場合には,他の財産に優先して株式の取得をするべきかと思います。会社の事業承継は,「もしも」が起こる前に,事前に検討・対策していただくことをお勧めしています。

さいごに

現時点では親子・兄弟関係が良好でも,将来にわたってその関係が続くかは分かりません。近しい関係だからこそ,紛争が生じないように相続問題はしっかりとした準備をしておきましょう。

 

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