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新型コロナウイルス対策により労働時間を短縮した分の賃金を支払う必要はありますか

目次CONTENTS

[ Q ]

新型コロナウイルス対策のため,従業員の出社時間を1時間遅らせることにしました。退社時間については変更しないため,総労働時間が1日あたり1時間短くなっています。短縮した労働時間分の賃金を支払う必要はありますか。

[ A ]

「ノーワークノーペイの原則」といって,労務の提供が労働者の意思によってなされない場合は賃金も払わなくていいという原則があります。

これによると,出社時間を1時間遅らせることについて従業員の同意が得られている場合は,本件において問題となる1時間分については労働者の意思によって労務が提供されていないということになりますので,会社は,短縮した労働時間分の賃金を支払う必要はないということになります。

しかしながら,一方で,従業員が通常通りの勤務を続けたいといっているような場合に会社が出社時間を1時間遅らせるよう命じるような場合は,状況に応じて,その1時間分については休業手当(労働基準法26条)の支給を検討しなければならないこととなります。