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案件別コラム

公開日:2021.02.22

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  • 新型コロナウイルス関連

従業員が新型コロナウイルスに感染したことで、会社が責任を負うことはありますか?(コロナ感染と安全配慮義務)

目次CONTENTS

Q.従業員が新型コロナウイルスに感染したことで、会社が責任を負うことはあるのでしょうか?

A.会社の安全配慮義務違反を問われる可能性がありますが、具体的な請求が認容されるのは例外的な場合に限定されるでしょう。

安全配慮義務とコロナ感染

会社(使用者)は、労働契約に伴い、労働者(従業員)がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をする義務を負います。これを「安全配慮義務」といいます(労働契約法第5条)
もし、従業員が新型コロナウイルスに感染したことが、会社の安全配慮義務違反に基づくのであれば、ウイルス感染による入通院費用や休業損害等の損害を賠償する義務が生じます。

業務とウイルス感染との因果関係

ここで問題となるのが、業務とウイルス感染との因果関係です。
因果関係とは、「こういう事情があればこのような結果が発生することが社会通念的にも相当である」という関係性をいいます。

新型コロナウイルスについては、どのように考えられるでしょうか。

(1)感染経路が特定されていること

まずは、感染経路が特定されなければなりません。
つまり、「この業務、この現場でこのウイルスに感染した」ということが特定される必要があります。ニュース等で言う感染経路不明という状態では足りません。

(2)社会通念上相当であること

次に、当該業務等によって感染したとして、それが社会通念上相当と言える必要があります。
つまり、「そのような業務に従事していたらコロナウイルスに感染するのは当たり前である」と言える必要があります。

例えば、十分な対策もなくウイルス感染者と同室で長時間の業務に従事するなどすれば、社会通念上もその業務によりウイルスに感染することが当たり前と言え、因果関係は認められるでしょう。
一方で、緊急事態宣言が出されている地域への出張といった程度では、当該地域で生活している人も大勢いることを考えれば、因果関係は認められないでしょう。

新型コロナウイルス関連Q&A集
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