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LEGAL COLUMN

法律コラム

公開日:2022.03.15

CASE

  • 犯罪被害者支援の解決事例

詐欺被害で預貯金をだまし取られた被害者の方に、刑事告訴のサポートを行った事例

目次CONTENTS

事案の概要

  • 事件名:詐欺被疑事件
  • 手続き(解決方法):刑事告訴
  • 結果:刑事告訴のスムーズな受理/加害者は懲役1年6か月の実刑判決

相談までの経緯

スナック女性と肉体関係を持った被害者が、加害者の女性にうまいことを言われて長い年月、預貯金を数千万円単位でだまし取られていた事案でした。

詐取名目はその都度、千差万別でした。

弁護士の活動

メールやSNSなどがまだ普及していない時代であり、被害者と加害者の間でも、騙し取られたときの当事者間のやり取りに関する証拠がほとんど残っていませんでした。

他方で、相談の時点でもまだ関係性が断ち切られていなかったことから、依頼人や関係者らの協力をあおいで、証拠固め活動を援助しました。

具体的には、きちんと録音機を忍ばせて被害者に、加害者とやり取りをしてもらいました。結果、加害者は再び被害者に対して、適当な作り話による金銭要求を行ってきました。

この録音データとともに、過去の依頼者様の預金口座からの大口資金出金状況などを証拠化するなどした上で、所轄の警察署に刑事告訴状を提出しました。

結果

結果、告訴状はすぐに受理されて速やかに捜査が開始され、2か月後には加害者が逮捕されました。

その後、加害者には弁護人がつきましたが、示談金の提案が極めて低額であったことから、被害者側としてはこれを拒絶しました。

加害者は前科もありませんでしたが、詐欺罪で1年半の実刑判決を受け、服役することとなりました。