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案件別コラム

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  • 借金問題(債務整理)

ギャンブルでできた借金は自己破産すると支払わなくてよくなりますか?

目次CONTENTS

[ Q ]

ギャンブルで作った借金が多額となり,首が回りません。破産したらこの借金を支払わなくてよくなると聞きましたが,そうなのでしょうか?

[ A ]

通常,破産を申し立てる場合,これと同時に免責許可の申立ても行います。

手続きが進み,裁判所が免責を許可した場合,その方は,破産債権(破産手続きが始まる前に作った借金等のこと。ただし,税金等は除く。)についてその責任を免れることができるとされています(破産法253条1項柱書)。すなわち,借金を支払わなくてよくなるということです。

法律上,裁判所は,原則免責決定をしなければならないこととしていますので(破産法252条1項柱書),基本的には,免責許可の申立てをした場合,その方に対しては免責決定が下されることとなります。

しかし,これにはいくつかの例外が認められており,例外に該当する場合には免責決定をしなくてもよいこととなっています。この例外のことを,法律上,免責不許可事由(めんせきふきょかじゆう)といいます。

免責不許可事由とは

法律が,免責不許可事由として定めているのは,次の場合です。

  1. 詐害目的での財産の不利益処分(破産法252条1項1号)
  2. 不当な債務負担行為(同2号)
  3. 不当な偏波行為(同3号)
  4. 浪費又は射幸行為(同4号)
  5. 詐術による信用取引(同5号)
  6. 帳簿隠滅等の行為(同6号)
  7. 虚偽の債権者名簿の提出(同7号)
  8. 調査協力義務違反(同8号)
  9. 管財業務妨害行為(同9号)
  10. 免責後7年以内の免責申立て等(同10号)
  11. 破産手続・免責手続上の義務違反行為(同11号)

質問のケースでは免責が認められるか?

ご質問の事例では,借金の原因がギャンブルということですので,上記のうち④に該当する可能性があります。

「では,免責が認められないのか?」と思われるかもしれませんが,免責不許可事由に該当したとしても,それだけで直ちに免責が下りないかというと,そうはなっていません。
免責不許可事由に該当した場合であっても,裁判所が,破産手続開始の決定に至った経緯その他一切の事情を考慮して,免責を許可することが相当であると認めたときは免責の決定をすることができることとされています(いわゆる裁量免責 破産法252条2項)。

まとめ

以上を簡単にまとめると,

原則: 免責
例外: 免責不許可事由に該当するような場合は免責不許可
さらにその例外: 裁量免責となる場合は免責

と整理することができます。